konbu's blog

PHP/Ruby/Python あたりが仕事で使っている言語です。プログラミング、学習や教育ネタを書いていきます。

プログラマの使うキーボード

この間 (プログラマではない人と) 話をしていた際に、僕が勧めた物を即買ったみたいな話をされ (その時は iPad mini 5 を勧めた)、そういえば自分が良いと思ったものはリアルで会う人にはオススメするけどブログでは書かないなぁと思い、不定期で書いていってみようかと思った。

とりあえずキーボードについて書いてみた。

自分が使っているキーボード

自分が好んで使っているキーボードは HHKB Pro 2 TypeS (ハッピーハッキングキーボード プロ 2 タイプ エス) というキーボードで、無刻印、US 配列を好んで使っている。 金額は 3 万くらい。

PFU キーボード Happy Hacking Keyboard Professional2 Type-S 無刻印/白 PD-KB400WNS

PFU キーボード Happy Hacking Keyboard Professional2 Type-S 無刻印/白 PD-KB400WNS

HHKB Pro2 は高価なキーボードのため大体引かれるんだけど、物が非常に良く、非常に気に入っているためプログラミング等の開発用途ではこれ以外のキーボードに乗り換えるつもりはあまりない (一応今他に気になっているものはある)。

使い心地などのレビューは今や非常にたくさんあるため、自分がこれをネットに垂れ流しても狂信者の戯言が増えるだけと思うと、良さを語るよりも、自分が何故このキーボードを買って使う事になったのかを書くほうが有益だと思うので、そっちの観点で書く。

HHKB (高額なキーボード) を買うキッカケ

元々自分は開発にのめり込む前に使っていたキーボードはパンタグラフ式のキーボードを使用していた (愛用と言っても 3000 円くらいの奴だけど)。 当時 (今から14 年くらい前) メーカー標準でついてくるキーボードは個人的に非常に使いづらく、ノート PC のような凹凸のなるべく少ないものを探し、パンタグラフ式にいきついた。

その時はプログラミングなんて全く無縁だったため、ネットゲームでチャットするのと、ブラウザに入力する程度だったため、ハードユーザーではなかった。 もちろん配列は JP 配列。

後に研究室に配属される事になり、入った研究室では基本 HHKB Pro 2 しか挿さっていないという状況だった。 使った事がある人は分かると思うけど、初めて触るとかなり混乱する作りになっている。 その時のキーボードはベース黒色、US 配列、墨字刻印だった。

最初キーボードに刻印が無いようにしか見えず (黒キーに墨の色で印字しても殆ど見えない)、当時タッチタイピングが出来なかった自分はおっかなびっくり入力するという状況が続いていた。

丁度研究室に配属された辺りからプログラミングに熱が入り初めたので、その使い辛いキーボードでずっとプログラムを書いていた訳だけど、タッチタイプできない上に、キーボードの刻印は非常に見辛いとくれば苦痛この上ないという物。 ただ、僕は当時からマゾイチャレンジみたいなのが大好きで、「じゃあこのキーボード使いこなせるようになったら最強じゃん」という小学生並の発想で、研究室に入り浸ってキーボードを扱う特訓を初めた。

当時、丁度読んでいた「root から / へのメッセージ」という本に、著者がキーボード入力を早くする為にやった訓練方法が書かれており、その方法を自分のネットブック (当時は eeePC というネットブックが人気があった) を使い、家でも特訓、研究室に出てきたら HHKB で特訓を繰り返していた。

練習の甲斐もあり、キーを入力する事に非常に慣れる事ができ、本に視線を固定した状態でプログラムを写経できるレベルになり、その時にようやく HHKB の使い心地のよさや、プログラムを書く人が欲しいと思うような配置になっている事に気付いた。 また、その頃くらいから、JP 配列のキーボードでプログラムを書く事が非常に煩わしくなり始め、実はプログラミングで良くつかう記号は JP 配列では入力するのに手間な配置になっているという事にも気付いた。

この気付きを得た時に高額な HHKB Pro 2 の一枚目の購入を決めた (Pro2 シリーズは今 4 枚くらい持っている)。 因みに、良く Pro2 を買うお金がないから Lite を買うという話を良くされるが、全く別物で、Lite 買ってから Pro2 を欲しくなる人が多いため、お金を理由に Lite を買う人には我慢して Pro2 を買う資金にあてるように諭している。

プログラマに向くキーボード

完全にプログラマに向くキーボードというのは個人の好みがあるので語る事は出来ないが、やはり US 配列は大きくプログラミング体験が変わると思っている。 また、どうしても長時間タイピングする必要がでてくるため (プログラムを書かなくても、wiki を書いたり、チャット対応したり、メールを書いたり)、指に変に負担を掛けないものが良い。Mac 標準のキーボードは個人的に指が痛くなるので長時間タイピングするのは辛かったりする (Thinkpad は未だいける)。

また、どのエディタを使っているかや、使っているエディタや環境のキーバインドによっても使い易いキーボードは変わるため、色々試してみて欲しい。